第二号となる今号は、日本三景の一つとして有名な安芸の宮島にある、
厳島神社をご紹介します。
今号はのりかがご案内を担当いたします。
月替わりの日(今月は芒種)にアップしています。
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◎厳島神社
◎場所
広島県廿日市市宮島町1-1
◎交通機関
JR宮島口駅から徒歩5分・広電宮島口駅からすぐ宮島口桟橋。
JR西日本宮島フェリー宮島航路、
宮島松大汽船宮島航路で宮島(宮島桟橋)まで約10分。
◎厳島神社とは?
日本三弁天(江ノ島、竹生島、宮島)の一つとされ、
海中大鳥居、水上の社殿で有名な美しい神社で、
世界遺産に登録されています。
ご祭神:宗像三女神
市杵島姫命(いつきしまひめの みこと)
湍津姫命(たぎつひめの みこと)
田心姫命(たごりひめの みこと)
公式サイト:http://www.miyajima-wch.jp/jp/itsukushima/
◎訪問日記
昔、修学旅行で行って、可愛い鹿をたくさん見た記憶しかない(汗)、厳島神社へ念願かなって参拝。
今回は広島出張のついでに、仕事が終わった夕方、宮島口へ向かい、宮島フェリーに乗り込みました。
訪れたのは寒い2月。
そのせいか、宮島へ向かうフェリーは貸切状態です。
神の島と呼ばれる宮島に到着する頃にはすっかり日も暮れ、暗闇の中に浮かび上がる赤く美しい大鳥居がいっそう神秘的に見えました。
宮島は昔、島全体が神の島とされ、禁足の地とされていたそうです。
今もパワースポットとして有名な弥山は、神々が降り立つ地と伝えられています。
翌朝、早起きして早速参拝に。満潮で見る鳥居は、昨夜とはまた違った雰囲気です。
まだ月が出ている時間で、鹿も眠っているのか(笑)、全然歩いていない中、神職の方が掃除を始めていらっしゃいました。
本殿の圧倒されるほどの清々しさは、こうして日々、お勤めしてくださっているからなんだなあと頭が下がります。
厳島神社の創建は593年ですが、その後、1168年になって平清盛が現在の回廊型社殿を造営しました。
宮島は小さな島の中にたくさん神社がありますが、そのうちの一つに、平清盛をご祭神とした清盛神社もあります。
満潮に浮かぶ回廊を歩いていると、静かな波の音と潮の香りで、不思議に心が落ち着いてきます。
宮島まで来れる機会はそうそうないので、ご祈祷もお願いしました。
参拝者はたくさんいましたが、ご祈祷は一人。
神さまを独り占めした気分です(笑)。
ご祈祷は神社によって少しづつ異なっているようですが、厳島神社のご祈祷もちょっと変わっているような気が・・・
どこがどう変わっている、と具体的には言えないんですけど。
申し訳ありません(汗)。
しばらく本殿にゆっくりたたずんだ後は、宮島の神社を全部参拝しようと、しっかり歩き回りました。
今回は長くなってしまうので他の神社は紹介できませんが、また改めてひとつづつ紹介させていただきますね。
歩き回った後は、宿泊したホテルでしばし読書休憩。
このホテルには、素敵なブックカフェがあって、宿泊者はそこでオーナーが集めたたくさんの本と、
セルフサービスの無料コーヒーを楽しめます。
ここで観光客同士、少し話ができたりもして、女一人旅の私にとって、とても心温まる素敵な時間でした。
帰りの時間も気になるものの、
今回どうしても見ておきたかったのが、干潮時の大鳥居。
読書をしながら干潮を待ち、念願の鳥居くぐりに出かけます。
海に浮かぶ鳥居まで道が広がり、念願かなって鳥居に触れることができたときは感動しました。
鳥居についた水の跡を眺めていると、
長い長い間、毎日、干潮と満潮を繰り返す厳かな営み、その歴史の重みに圧倒され、
時を経て変わっていくもの、変わらないものに、自然と想いを馳せる自分がいます。
ゆったりと時が流れているような、祭事と生活がつながり、日々神さまのもとにいるような宮島。
とても名残惜しかったのですが、あちこちで人のカメラに堂々と収まっている、鹿たちを見つつ、急ぎ足でフェリーに向かいます。
フェリー乗り場のお手洗い入り口も、鹿が入らないよう柵がついていて笑えました。
帰りのフェリーで遠ざかっていく宮島を見ながら、
次に来れるときは是非、弥山にも登ってみたい、と早くも次の機会を心待ちにした私です。
◎周辺情報その1
宮島といえば、しゃもじですね。
宮島はおみやげ物屋さんも食べ物屋さんもたくさんあって、
時が経つのがあっという間ですが、
どのお店にもしゃもじがあって、よりどりみどり。
私は弘法大師さまゆかりの大聖院でしゃもじを買いました。
ここは絵馬がわり(?)に、好きな言葉が書いてある
しゃもじを選び、裏に祈願を書いてかけておくことができます。
次に行けるときまでに祈願が叶いますように。
◎周辺情報その2
たくさんの旅館・ホテルがありますが、
今回、私が宿泊したのは錦水館というホテル。
http://www.kinsuikan.jp/index.html
綺麗で女性好みの部屋だし、アメニティも充実しています。
スタッフの方も気さくで、
なにげに館主のブログも面白かったり(笑)。
http://kinsuikan.jp/blog/
なかでも私が一番ツボにはまったのは、前述したブックカフェ。
夜チェックインし、翌日観光してチェックアウト、という慌しいスケジュールでしたが、
眠る前のひとときを読書して楽しんだり、観光の合間に読書休憩できるのも最高でした。
置いてある本も私の趣味にはぴったり。
今回は忙しくてホテルでの食事をいただけませんでしたが、
次はお食事もあわせてゆったり泊まってみたいです。
text by のりか