第二十六号となる今号は、石上神宮をご紹介します。
今号はのりかがご案内を担当いたします。
月替わりの日(今月は芒種)にアップしています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎石上神宮
◎場所
奈良県天理市布留町384
◎交通機関
近鉄奈天理駅・JR天理駅から
奈良交通バス20番、24番、28番に乗車。
石神神宮前下車すぐ
◎石上神宮とは?
「古事記」「日本書紀」にもその記録が残り、
大神神社と並ぶ日本最古級の神社。
飛鳥時代の豪族、物部氏の総氏神で、
日本最古の道とされる「山の辺の道」中間に鎮座します。
◎御祭神
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
公式サイト:
http://www.isonokami.jp/
◎訪問日記
バスの本数がそんなに多くないので、私は天理駅からタクシーに乗りました。
(歩けないこともないそうですが、 ちょっと時間はかかりそうです。)
石上神宮は近くに天理教本部があり、道中は天理教独特の雰囲気が・・・
なんとなく竜宮城みたいでした。笑
10分かからないくらいで、石上神宮に到着。
出張のついでに平日朝早めに訪れたせいか、境内はひっそり静まり返っていました。
とても素朴な古社といった雰囲気ですが、隅々まで丁寧に美しく手入れされていて、
自然とこちらも背筋が伸びるような、神々しく不思議な力をもった空間です。
境内には色の綺麗な鶏がたくさん、のびのび散歩しています。
神様のお使いとして鶏が放し飼いにされている神社は数多くありますが、
ここの神鳥は尾長鳥で本当に色鮮やか。
気のせいか態度もでかい・・・笑
石上神宮は有数のパワースポットとして地元でも篤い信仰を受けていますが、境内はこじんまりとしていて、緑が濃く、深い山のなかにいるように感じます。
大和朝廷において神道を司り、絶大な権力を誇った豪族、物部氏の氏神である石上神宮は、
大和朝廷の武器庫としての役割もあったそう。
今の本殿は大正時代の創建で、それまで石上神宮には本殿はありませんでした。
大神神社のように、拝殿だけがあるパターンだったんですね。
もともと拝殿の奥の聖地を「布留高庭」などと称して祀り、現在も本殿から奥は禁足地となっています。
そこには古来、神宝が埋斎されていると伝えられてきました。
その中のひとつが、神功皇后が百済王族から贈られたとされる、国宝の七支刀。
残念ながら普段は閲覧できません。
私は仕事の合間に急ぎ足で石上神宮だけを訪れましたが、観光でゆっくり来ることができる折には是非、三輪山を眺めつつ、大神神社まで「山の辺の道」を歩くコースを体験してみたいと思っています。
◎周辺情報
前述のとおり、石上神宮に参拝するなら、時間があれば是非体験したいのが、「山の辺の道」が結ぶパワースポット2社コース。
「山の辺の道」は史実に残る日本最古の道と言われ、奈良盆地の美しい山裾を縫い、三輪から奈良へと通じています。
タクシーの運転手さん曰く、散策のおすすめは春と秋。
石上神宮から大神神社まででちょうど15キロの道のりです。
道中には記紀や万葉集ゆかりの伝説、また古墳や古社も多く、のどかな田園風景の野道に、歴史が息づいているそう。
「山の辺の道」は本来、奈良市内から桜井市内を結ぶおよそ26キロの行程ですが、
日本有数のパワースポット石上神宮と大神神社を、万葉集の世界に浸りながら歩いてみるところから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
text by のりか