第七十一号となる今号では、阿蘇神社 をご紹介いたします。
今号はのりかが神社のご案内を担当いたします。
月替わりの日(今月は清明)に発行しています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎阿蘇神社
◎場所
熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083
◎交通機関
JR豊肥線宮地駅下車徒歩15分
車がおススメです・・・
◎阿蘇神社とは
日本三大楼門の一つに数えられる楼門、また全国的に珍しい横参道をもつ神社です。
全国に約450社あるとされる「阿蘇神社」の総本社。
◎御祭神
健磐龍命(たけいわたつのみこと)
◎公式サイト:http://asojinja.or.jp/
◎訪問日記
今回地元の方にお誘いいただき、車で阿蘇神社へ連れて行っていただきました。
火振り神事は18時開始ですが、到着した16時にはすでに神社駐車場は満車。
ただ、少し歩けば市役所などにも駐車場はたくさん解放されています。
神事の前にまずはご参拝。
全国的にも珍しい横参道を進むと、日本三大楼門に数えられる、立派な楼門に惚れ惚れします。
茨城県の鹿島神社、福岡県の箱崎宮と並んで日本三大楼門と呼ばれる阿蘇神社の楼門は、お寺のような2階建て。これも珍しい。
境内は思いのほかこじんまりとしていますが、風格ある荘厳な社殿が並んでいます。
延喜式の式内社であり、官幣大社でもある阿蘇神社はとても由緒正しく格式高い神社ですが、ここの宮司さんである阿蘇家も現在91代!
有数の旧家なんだそうです。
境内には阿蘇高砂の松と呼ばれる縁結びの松があり、女性は右から2回、男性は左から2回まわればいいとのことで、一応まわっておきました。笑
神事開始前にはもう、参道に入りきれない方々が溢れるほどで、皆さんのカメラ装備にも驚愕しつつ私たちも場所とり。
火振り神事は、阿蘇地方の五穀豊穣を祈る伝統田作り祭です。
農業神と姫神のご結婚「御前迎え」の儀式で、姫神をお迎えするために縄の先の芽束に火をつけて振り回すのが火振り神事。
姫神は夫婦の儀式を挙げられた後、振られる松明の中を神輿に乗って、町内へ道行されるんですが、これは新婚旅行なんだそうです。
神様も新婚旅行があるって初めて知りました。笑
とにかく、氏子さん総出で振る松明によって参道にはいくつも幻想的な炎の輪ができ、その迫力と美しさに圧倒されます。
なんとこの火振り、参拝者も体験ができ、ちゃんと氏子さんによる「やっていい火振り、やっちゃいけない火振り」という模範演技つき。
火振りで穢れを払い、運をつけるとのことで、参拝者は老若男女、次々に火振り体験をしてました。
これ、正直見てるの怖いくらい危なかったんですけど。笑
社殿で行われる夫婦の儀式も、外から見ることができます。
格式ばった儀式というより、地元の方に愛される親しみやすい儀式、といった雰囲気で、とても興味深い体験でした。
車で行かれるなら近くは温泉街ですし、春の訪れをつげる神事の折に泊まりで訪れてみるのも一興ですね。
◎周辺情報
周辺には実はカフェやお食事処といったお店はごく少なく、神事の際には意外にも、屋台もあまり出ていませんでした。
早く行かないと駐車場や神事を見る場所取りが難しいものの、待ち時間をつぶしづらいかもしれません。
私たちは参道入り口付近に1軒だけある小さな小さな喫茶店に入れたんですが、そこはテイクアウト含め、ソフトクリームが大人気で行列できてました。
ソフトクリーム、とっても美味しかったです。
text by のりか