第十六号となる今号は、神魂(かもす)神社をご紹介します。
今号はのりかがご案内を担当いたします。
このメルマガは毎月、月替わりの日(今月は立秋)に発行しています。
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◎神魂神社
◎場所
島根県松江市大庭町
◎交通機関
松江駅から一畑バス乗車。
「風土記の丘入口」下車、徒歩10分
◎神魂神社とは?
神魂(かもす)神社の呼び方には諸説ありますが、般的に「神坐(かみま)す」が転訛して神魂(かもす)神社となったと言われています。
松江の大庭町にあって通称「大庭大宮」とも呼ばれていますが、松江市の「大庭」という地名は、神さまの祭りごとを行う場所を指すそうです。
◎御祭神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)
公式サイト:なし
参考サイト:https://www.izumo-shinwa.com/spot_dtl_kamosu.html
◎訪問日記
松江から空の広い、気持ちいいのどかな景色の中をバスで20分くらい行ったところに、神魂神社はひっそりと鎮座しています。
「八雲立つ風土記の丘資料館」近くにあり、周辺にはおそば屋さんなどもちらほらありますが、田畑と古墳群が広がる、静かな山郷です。
神社の正面には「神魂神社」と彫られた古い碑が。
鬱蒼とした緑の中に、石畳の参道があり、とても神秘的な雰囲気です。
参道は面白いことに途中で別れ、女坂と書かれたほうはゆるやかな傾斜で、男坂のほうは急な階段の参道となっていました。
男坂を見上げると目の前が社殿だったので、私たちはためらわず男坂の急な階段へ。笑
階段を上りきると、そこはまさに「神さびる」という言葉がふさわしい、神々しいほどの空間でした。
日本最古といわれる大社造りの社殿は荘厳で、とても古い社は華美なところが一切ないのに、圧倒される存在感です。
神魂神社は「出雲風土記」や「延喜式神名帳」に記載が残っておらず、詳細は不明とされていますが、出雲国造の大祖である天穂日命が、ここに降り立って御創建されたとも言われる、由緒ある神社。
神無月である十月、出雲には全国の神さまがお集まりになるので神在月と呼ばれ、出雲大社では神迎祭・神在祭が毎年行われます。
そしてこの神魂神社には、出雲大社で神迎祭が行われる前、いったん神さまが集合すると言われているのだとか。
三連休に訪れたにもかかわらず、人里離れた神魂神社はひっそりとして人影もなく、それだけにいっそう、現実感をふと忘れそうになるくらい神秘的な空間で、空気感そのものに惹きこまれ、立ち去り難い場所でした。
神社好きなら一度は訪れたい、おススメスポットです。
◎周辺情報
縁結び占いで有名になり、人気観光スポットとなった、八重垣神社から実は歩けるほどの距離。
「はにわロード」という所々に設置された埴輪の置物をたどり、のどかな風景の中を進むこと2キロくらいでしょうか。
車で行くならすぐですが、バスだと不便で一度、松江駅に戻ってから別路線のバスに乗りなおす必要があります。
私たちは歩く道すがら実は少し迷ってしまいましたが、でもそのおかげで地元の親切な方から神社に関するお話もいろいろ伺えたり、とても楽しかったです。
道中、お店はほとんどありませんが、数軒だけ、自宅を改装したようなこじんまりしたカフェを見かけました。
(コンビニは八重垣神社そばに1軒のみ)
八重垣神社もおいおいご紹介しますが、せっかく参拝するならどちらも立ち寄りたいスポットです。
みどりが記事を執筆しているマイスピのサイト
「神の魂」が宿る神魂神社では、静寂な空間に神秘が漂う
http://www.myspiritual.jp/2010/07/post-1793.html
text by のりか