第四号となる今号は、世界遺産であり「黄泉の国」と言われる熊野三山から、
熊野本宮大社をご紹介します。
今号はのりかがご案内を担当いたします。
月替わりの日(今月は立秋)にアップしています。
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◎熊野本宮大社
◎場所
和歌山県東牟婁郡本宮町本宮1110
◎交通機関
JR新宮駅より1時間20分(熊野交通・奈良交通)
「本宮大社前」下車すぐ
◎熊野大社本宮とは?
熊野速玉大社、熊野那智大社と並ぶ熊野三山のひとつで、全国に3000以上ある熊野神社の総本宮。
熊野信仰の中心地で、熊野古道の執着地点となっています。
ご祭神:上4社
家津美御子大神(素盞鳴命)天照皇大神、伊邪那美大神(熊野牟須美大神)、事解之男神、伊邪那岐大神、速玉之男神
公式サイト:http://www.hongutaisha.jp/
◎訪問日記
ずっと念願だった熊野三山参拝は、去年の冬に出かけました。
熊野地方は古くから「黄泉の国」といわれ、
熊野三山を参拝すると「黄泉がえり(蘇り)」ができると言われています。
私はちょうどその頃、
珍しく(?!)いろんなことで悩み落ち込んでいて、真冬だというのに「熊野詣でをしよう!」と思い立ったのです。
今回はそんな真冬の熊野詣記録のうち、熊野神社総本宮である、山中の熊野本宮大社をご紹介します。
熊野地方は東京から電車で行くと少し不便で時間がかかるので、私は池袋から新宮まで出ている夜行バスを利用。便利です!
時間の関係で熊野古道は少ししか歩かなかったのですが、しーんと静まりかえった深い緑の中、
古の時代から参拝者が列をなした道を踏みしめて歩いていると、一歩づつ力が沸いてくるような気がしてきます。
雪の降る冬はさすがに参拝者もほとんどいなくて、見渡すかぎり一人ぼっちでしたが、不安より素晴らしい景色に圧倒されました。
本宮大社の御神旗には、有名な八咫鳥が。
八咫鳥は、神武天皇の東征の際に熊野の地を道案内したとされています。
八咫鳥といえば・・・、
熊野三山には「おからすさま」と呼ばれる護符があります。
古くは熊野権現への誓約であったとされるこの護符は、三山でそれぞれ違う形をしていて、あらゆる災難から守護してくれるのだとか。
鳥居をくぐって杉木立の中の石段を登り、本殿を参拝しました。
古いたたずまいの社殿は、素朴ながら風格があります。
境内はさほど広くありません。
参拝を済ませるとすぐに大斎原(おおゆのはら)へ。
熊野川、音無川、岩田川の三つの川が作った中州で、かつて本宮大社の社地だった場所です。
本宮大社鳥居から歩いて5分くらい、大斎原の入り口には日本一とも言われる有名な大鳥居が。
現在の本宮大社におまつりされている四社を上四社(かみよんしゃ)と呼ぶのに対して、
第五殿から第八殿までを中四社(なかよんしゃ)、第九殿から第十二殿までを下四社(しもよんしゃ)と呼びます。
中四社、下四社の神さまは現在、大斎原の中にお祀りされているのです。
ここは本宮大社の元宮で、強い信仰を集めた地だけに、今でもパワースポットとして参拝者の人気を集めています。
森の中は広く、気持ちいい散歩コース。
ずっと歩き回っていたせいか、ほとんど寒さを感じませんでした。
森を抜けると、熊野川に出ます。
とても気持ちのいい場所で、川の流れを見つめていると時が経つのを忘れました。
大斎原には長い時間いた気がしますが、
この間、すれ違った参拝者は1人だけでした・・・
大雪が降ってしまうと参拝が難しくなりますが、
心ゆくまで一人静かに自分を見つめなおしたいときは、
冬の熊野詣でもおすすめですよ。
(と、夏に冬の宣伝をしてしまう自分。汗)
この後、熊野速玉大社、熊野那智大社へ向かったのですが、長くなるので今回はこのあたりで。
◎周辺情報その1
世界遺産で有名な観光地でもあるので、さぞかし観光地っぽく賑わっているんだろう・・・と思いきや、
冬だったせいか閉まっているお店も多く、意外にお店が少ないのです。
(熊野古道には茶屋があるところも)
そんな中、私が最高に嬉しかったのが、本宮大社そばにある【癒し処 からす屋】。
地元の方にも愛されている食事処で、マスターとの会話(とってもいい方です)を楽しみつつ、なんと足湯ができちゃうのです。
かなり歩き回った足をあたためると、じーんわり疲れがとれていき、また歩く元気がでます。
書いてるともう一回行きたくなりました、熊野。
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「神社仏閣へ行こう」というBlogも開設しています。
そちらには写真もアップしていますので、是非!
神社仏閣へ行こう
http://ameblo.jp/shrine-temple/
熊野本宮大社のページ
vol.1
http://ameblo.jp/shrine-temple/entry-10305197744.html#main
vol.2
http://ameblo.jp/shrine-temple/entry-10305207688.html#main
vol.3
http://ameblo.jp/shrine-temple/entry-10305213752.html
text by のりか