第四十二号となる今号では、石清水八幡宮をご紹介します。
今号はのりかがご案内を担当いたします。
月替わりの日(今月は寒露)にアップしています。
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◎石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
◎場所
京都府八幡市八幡高坊30
◎交通機関
京阪電車「八幡市駅」~男山ケーブル「男山山上駅」下車 山道を徒歩5分ほど
※ケーブル乗車3分程度、10~15分ごと運行。
◎石清水八幡宮とは?
日本三大八幡宮の一社。
社殿は八幡市・男山山頂にあり、麓一帯が境内です。
源氏は八幡神を氏神としており、
なかでも源義家は石清水八幡宮において元服。
「八幡太郎義家」と名乗ったことで有名です。
◎御祭神
応神天皇(おうじんてんのう)
比咩大神(ひめおおかみ)
神功皇后(じんぐうこうごう)
公式サイト:http://www.iwashimizu.or.jp/top.php
◎訪問日記
今年の夏はじめて、
都の鬼門に位置し、都の守護、国家鎮護の社とされた比叡山延暦寺を訪れる機会がありました。
それなら裏鬼門に位置する国家鎮守石清水八幡宮も参拝したいと、京都出張ついでに立ち寄ってみることに。
八幡市駅からケーブルが比較的本数もあって便利ですが、八幡市駅近くに一の鳥居があり、そこをくぐって表参道から歩いて参拝もできるようです。
私は荷物が多かったのでケーブルで。
ここ男山は桜の名所としても有名らしく、石清水八幡宮神苑にある枝垂桜もとくに見どころだとか。
参拝してみて思ったのですが、京都市内からアクセスもよく、山頂にある神社というイメージと全然違って参拝しやすいので、また春にぜひ訪れてみたいです。
ケーブルを下りてから山道を少し歩くのですが、平日昼間だったからか、誰もいませんでした。
日常から切り離されたように静かで、不思議な感覚です。
境内で目を奪われるのが、平成の大改修を行った社殿。
まぶしいほど鮮やかで美しい朱に思わずどきっとします。
八幡造といわれる建築様式で、周囲を180mに及ぶ回廊に囲まれ、施された極彩色の彫刻にも溜息がでそうに。
かなり広い境内は細やかに手入れされ、山中の日本庭園といった雰囲気です。
また歩いて参拝するとき、一の鳥居すぐに鎮座する高良神社は徒然草に出てくる話で有名。
仁和寺のある法師が石清水八幡宮に参拝したくて、麓にある高良神社を参拝しただけで石清水八幡宮と勘違いして帰ってしまったことから、何事にも案内人(指導者)が大切、という話です。
ケーブル利用で参拝しても、参道沿いに下山すればすぐ。
とても景色のいい山道です。
◎周辺情報
男山山頂には展望台もあり、天気もよかったので(暑かったですが・・・笑)眺めは最高でした。
ただ、休憩所などもあるものの、昔はいくつかあったらしい茶店も今は一店舗だけになっていて、ゆっくり過ごしたい場合はお弁当持参が無難かもしれません。
また私が探しきれなかっただけかもしれませんが、八幡市駅付近でもこれといったカフェなどがなく、ちょっと不便でした。
もし時間があれば松花堂弁当を考案した松花堂昭乗ゆかりの、松花堂庭園・美術館も有名で美しい庭園や茶室を楽しむ散策ができ、もちろん松花堂弁当をいただくこともできるようです。
江戸幕府将軍・徳川家光の書の指南役でもあった「寛永の三筆」の一人・昭乗が建てた茶室松花堂。
HP
http://www.yawata-bunka.jp/syokado/index.htm
text by のりか